セブ島留学コラム

Column

【最新】セブ島留学に必要なビザのルールと申請について

セブ島への留学で5週間以上現地に滞在する場合は、現地で滞在ビザの延長手続きが必要になります。

基本的には語学学校の方で手続きをしてくれるケースが多いですが、申請料や申請方法について知っておきたいという方のために、改めてフィリピンの語学学校滞在者向けのビザ申請関連情報をお伝えしていきます。

 

どんなビザで滞在する?

15歳以上の日本人がセブ島に語学留学で滞在する場合は、ビザではなく無査証短期滞在という形で現地に渡航します。

日本人はフィリピンに観光や語学研修などの目的で短期滞在する場合、ビザを取得しなくても30日間滞在することができるというルールがあります。

加えてこの短期滞在の権利は、30日ずつ延長することができます。

この制度を使って、語学留学生はビザなしでフィリピンに滞在する権利を30日ずつ更新していくという手続きを行っています。

ただこれはかなり細かい話なので、留学生の皆さんにわかりやすいように、語学学校も留学エージェントも「ビザの延長」という言葉を使って説明している、というのが実情です。

フィリピン大使館のビザ案内では、以下のように記載されています。

 

商用または観光の目的であれば、フィリピンに入国する際のビザは不要となり最大で30日間フィリピンに滞在することができます。入国の際は、

1)有効な往復航空券または、第三国へ出国する航空券を所持していること
2)パスポートの有効期限が滞在日数+6ヶ月以上であること

が条件です。フィリピン到着後、30日以上滞在希望の上記の国籍者は、滞在先近くのフィリピン入国管理局にて滞在延長の申請をすることができます。

 

いずれにしても現地で滞在許可の延長を申請しなければいけない点では、ビザの手続きが必要な国と変わりはありませんので、現地で滞在に関する手続きや支払いが発生するということはしっかり覚えておきましょう。

 

フィリピン滞在許可延長のしくみと料金

フィリピンの滞在許可は、渡航した最初の30日のみが与えられていて、その後30日ごとに延長していくという仕組みになっています。

ただし2回目と3回目の延長申請については、60日分をまとめて延長することも可能になっていて、この辺りの制度が少し複雑になっています。

そのため延長がどのタイミングで何回必要かを確認するには、ご自身の滞在予定期間をもとに見ていくのが分かりやすいです。

 

滞在許可の延長料金表

こちらに、フィリピンの滞在許可(一般的に観光ビザと呼んでいるもの)の期間別の料金表を掲示しています。

更新手続きの頻度や1回ごとの料金もわかるようにしていますので、ぜひ活用してください。

 

 

なお滞在許可(観光ビザ)の延長費用については、語学学校が代行する場合は手続きの手数料が含まれていることがあります。

また頻繁に元の申請料も変わりますので、金額は概算としてお考えください。

2回目と3回目の延長の際に2ヶ月分まとめて申請せず、結局2ヶ月分の申請が必要になって後から追加申請した場合は、1回分余分に料金を支払いすることになってしまいますので注意してください。

表に記載されているACR-I Cardについては、9週以上滞在の場合に作成申請が必要な外国人登録のことを指しています。

こちらは後ほど解説をします。

 

延長を忘れるとどうなる?

フィリピンの滞在許可の延長を行わないと、不法滞在とみなされ毎月500ペソずつの罰金が課せられます。

罰金の金額としては大きくないですが、フィリピン出国時にトラブルとなったり、以後の入国の審査が厳しくなってしまうことが予想されます。

ご自身で延長申請を行う方は、絶対に申請を忘れることのないようにしてください。

 

滞在許可(観光ビザ)以外に必要なものは?

フィリピン国内の語学学校に通う場合、滞在許可の延長・更新に加えて支払いが必要な費用がいくつかあります。

ここで紹介するものも滞在許可の延長と同じくらい大切なものなので、しっかり覚えておいてください。

 

SSP(就学許可証)

SSPはSpecial Study Permitの略で、就学許可証と呼ばれるものです。

これはフィリピンの語学学校に通う場合、1日でも通学期間があればすべての人が申請する必要があるものです。

基本的には語学学校が手続をしてくれますので、申請料の支払いだけ忘れないようにしましょう。

申請料は6,500ペソ~7,000ペソ(18,000円程度)となっています。

SSPは6ヶ月間有効となっており、取得日から6ヶ月以内なら一度出国しても再申請の必要がありません。

→2024年6月のセブ島の語学学校からの情報によると、SSPは6ヶ月間有効ではなく、SSP申請時の滞在期間に合わせて有効期限が決まるという形に変更になりました。

細かく見てみると、滞在予定期間が12週未満の方と12週以上の方で違いがあります。

 

1〜11週の場合:11週間分のSSPを発行

12週以上の場合:帰りの航空券提示で滞在期間分のSSPを発行

1〜11週の予定が現地到着後に期間延長して12週以上となる場合:延長時にSSP再発行

 

ちなみに12週以上の方で帰りの航空券を取っていない方は、期間延長する人と同様にSSPを2回分お金を払って2回発行する形でも良いようです。

複雑な内容ですし、また変更となる可能性もあるので、現地で学校スタッフさんにも確認してみてください。

 

ACR-I Card(外国人登録証)

ACR-I CardとはAlien Certificate of Registration Identity Cardの略称で、フィリピンに滞在する外国人に対してフィリピン移民局が取得を義務づけている外国人登録証のことです。

滞在許可(観光ビザ)の申請が必須となっており、滞在が60日以上になる外国人は滞在許可の延長申請とともにACR-I Cardの取得を申請します。

申請費用は3,000ペソ程度です。

実際にカードが発行されるのはマニラで、留学期間によっては発行が間に合わないケースも多々あります。というか、多くの生徒が間に合わず帰国してしまいます。

カード自体を所持していなくても問題ありませんが、ACR-I Cardの発行申請をする際にもらえるレシートに申請ナンバーが書かれているので、そちらだけ無くさないようにしましょう。

 

ARP(生体認証登録)

ARPはAlien Registration Programの略で、指紋認証などの生体認証登録のことです。

ACR-I Cardの申請と一緒に行う手続きとなっていて、ARPの申請自体に費用はかかりません。

指紋認証と簡単な英語での質問を受けて終了ですが、こちらは語学学校が代行することができず本人が移民局に訪れる必要があります。

語学学校から案内があったら準備をしましょう。

 

ECC(出国許可証)

ECCはEmigration Clearance Certificateの略で、6ヶ月以上フィリピンに滞在した方がフィリピンを出国する際に提示する必要がある出国許可証です。

一時帰国をした際にはまた6ヶ月のカウントをし直すため、フィリピンから出ずに6ヶ月間を通しでフィリピン国内に滞在した場合のみ必要となる書類です。

こちらも出国のための書類の提出と諮問採取が行われます。

ECCは1ヶ月程度と有効期限が決まっているので、フィリピン出国予定日の1〜2週間前に手続をするのが良いでしょう。

 

滞在許可の延長方法

セブ島留学生の中には、語学学校がビザ関連の手続をしてくれなかったり、転校や観光などの理由で自分で滞在許可の延長手続をしなければいけない方もいらっしゃると思います。

また、手続きの流れについて知っておきたいという方もいると思うので、延長手続きの申請方法についても簡単に解説しようと思います。

 

場所

滞在許可延長の申請場所は、2024年5月現在はGmall of Cebuというショッピングモールになっています。

Gmallはオープンしたてのショッピングモールで、まだお店があまり入っていません。

Gmallの2階にイミグレーションオフィスがあります。

以前はRobinsons GalleriaやJ Center Mallなどにイミグレーションオフィスがありましたが、2024年の初めにGmallに移転しているので、古い情報を参照している方は注意してください。

マクタン島に滞在している場合は、Gaisano Mactan Island mallでの申請も可能ですのでそちらに行きましょう。

 

手続き方法

イミグレーションオフィスに着いたら、現地でビザのエクステンションを希望する旨を伝えて、申請書とパスポートを提示します。

しばらくすると名前を呼ばれますので、申請料金を支払いしてまた待ち、パスポートとレシートを受け取ったら手続き完了です。

手続き自体はそこまで難しいものではありませんが、内部は常に人でごった返していて名前を呼ばれたことに気づきにくかったりしますので、英語に自信のない方は声の届きやすい場所で待つことをお勧めします。

 

ポイント

イミグレーションオフィスはセブ島に2ヶ所しかないため、どの時間も非常に混雑しています。

私もARP申請などで何度かイミグレーションに行っていますが、毎回1時間以上は待つ印象です。

そのため、オープン直後の8時〜9時ごろに行くのがお勧めです。

また、平日のみの営業で夕方も16時40分以降は受付していませんので注意しましょう。

 

イミグレーション(移民局)訪問時の注意点

セブ島のイミグレーションオフィスに訪問する際には、いくつかの注意点があります。

 

ラフな格好は控える

イミグレーションオフィスはラフすぎる格好での入室を禁止されており、短パンやサンダルで入場しようとすると止められてしまうことがあります。

ビジネス用の格好で向かう必要はありませんが、服装は注意する必要があります

 

場所が頻繁に変わる

セブ島のイミグレーションオフィスは基本的にショッピングモール内に入居する形で存在していますが、コロナ禍以降で2度ほど移転しています。

今後も場所が変わってGmallではなく別のモール内に移る可能性は十分にありますので、訪問時には場所をあらためて確認するようにすると良いでしょう。

 

まとめ

今回は、セブ島留学時に行う滞在許可(いわゆる観光ビザ)の延長申請の仕組みについて解説しました。

基本的には学校が手続をしてくれるものですが、現地に到着してから申請料をフィリピンペソの現金で支払う必要があるので、どんな仕組みになっているのかしっかりと頭に入れておくことをおすすめいたします。

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