セブ島留学コラム

Column

セブ島の交通手段とそれぞれのメリット・デメリット

セブ島に滞在する際、必ず必要になるのが目的地への交通手段です。

比較的コンパクトに主要施設がまとまっている街と言えども、気温も暑いですし路面も荒く、徒歩だけで移動するのは難しいでしょう。

今回は長期間セブ島に滞在する留学生も参考にできるよう、各交通手段の紹介とそれぞれのメリット・デメリットの解説をしていきます。

ジプニー (Jeepney)

ジプニーは、フィリピンの象徴的な公共交通手段です。アメリカ軍のジープを改造して作られた乗り物と言われており、安価な移動手段としてローカルの人々を中心に広く利用されています。

セブ市内やその周辺を走る多くのジプニー路線があり、地元の人々にとっては主要な交通手段です。

Googleマップにも路線図が表示されるため、乗ったことのない路線でもどこに向かうか分かります。

ただ、スリなどの危険性もあるため、セブ島に滞在し始めて間もない場合や未成年、夜間の1人での乗車は避けてください

ジプニーのメリット

安い:ジプニーは他の交通手段と比べて運賃が非常に安く、1回の乗車につき10〜20ペソ程度で済みます。

便利:市内の主要なエリアをほとんどカバーしており、頻繁に運行しているため、行き先などや番号を覚えてしまえば、最も効率よく移動できる手段と言えます。

ジプニーのデメリット

混雑する:特に朝夕のラッシュアワーには非常に混雑し、乗車するのがとても大変です。押し合いになり、危険度もかなり増します。

快適性:ジプニーは屋根はあるものの横は窓もなく吹き抜けでエアコンがないため、暑い日には非常に不快です。また、道路から入ってくるバイクなどの大量の排気ガスの影響も受けやすいです。

安全性:ジプニーは現地の人々が主要な交通手段として利用しており、スリや置き引きなどの犯罪に十分注意が必要です。

乗車方法:ジプニーは乗車や降車方法が独特で、車内上部の手すりを叩いて後者を知らせたり、運賃を隣の乗客にリレーしてもらったりと複雑で慣れるまでに時間がかかります。

ジプニーの豆知識

デザインの多様性:ジプニーはそれぞれ個性的なデザインが施されており、色鮮やかなペイントや装飾が施されています。これらのデザインはオーナーの趣味や信仰、メッセージを反映していることが多いです。ジプニーは派手なので、ひと目でジプニーと分かるはずですよ。

 

タクシー (Taxi)

タクシーはセブ島で外国人が快適に移動するための最も便利で基本的な手段になります。

空港を含め、市内の主要エリアで簡単に捕まえることができ、目的地まで直行してくれます。セブ島のタクシーはメーター制が導入されており、料金は比較的明瞭です。

初乗りは40ペソとなっており、そこから距離と時間で少しずつメーターが増えていきます。だいたい、渋滞なく10分程度移動して合計100ペソ(約260円)くらいが相場です。

セブのマクタン空港からセブシティ市内、MandaueやIT Park周辺まで移動すると大体250ペソ〜300ペソくらいの金額になるかと思います。

 

タクシーのメリット

快適:エアコンが完備されており(作動しない場合も多いですが…)、快適に移動できます。

安全:ジプニーに比べて安全性が高く、貴重品やスーツケースなどの大型の荷物も安心して持ち運べます。

ビジネス利用もOK:タクシーは唯一、きちんとレシートが発行されます。ただし、最近は発行できず手書きで渡されるケースも多いのでご注意を。

 

タクシーのデメリット

料金:ジプニーに比べるとやはり明らかに高額であり、1回の乗車につき数百ペソかかることがあります。

渋滞:セブ市内は渋滞が多いため、朝夕のラッシュ時や雨の日のタクシーでの移動に時間がかかることがあります。

ぼったくり:タクシーのトラブルで一番多いのがぼったくり。メーターが改造されていてグングン金額が上がったりするケースが頻繁にあります。特にマクタン空港からの乗車時には注意してください。

 

タクシーの豆知識

グラブ (Grab):フィリピンでは、タクシーの配車アプリ「グラブ(Grab)」が広く利用されています。スマートフォンで簡単にタクシーを呼ぶことができ、事前に料金も確認できるため安心です。Grabを利用したタクシーはぼったくりも少ないので、多少の迎車料金はかかりますが流しのタクシーを拾うよりもGrabの利用をおすすめします。

Grab App公式

 

価格交渉はしない方が良い:タクシーは前述のとおり、基本メーター制です。「500ペソでどう?」などと言われたら、基本はぼったくりだと思ってすぐに下車しましょう。ただ、相場より高くても値段に不満がなければ、危険はないのでそのまま乗っても構いません。

黄色のタクシーはダメ!:マクタン空港の国際線出口に出ると、出口から見て手前に黄色のタクシー、奥に白いタクシーが停まっているのが見えるはずです。黄色のタクシーは空港用で1000ペソ近いお金を取られる場合もあるので、誘われても無視して白のタクシーに乗りましょう。

 

トライシクル (Tricycle)

トライシクルは、オートバイにサイドカーを付けた乗り物で、短距離の移動に便利です。特にマクタン島の市街地や田舎のエリアでよく見られます。乗客は通常2〜3人程度で、近距離の移動手段として利用されます。留学生の移動手段としてはあまりメジャーではない印象です。

 

トライシクルのメリット

手軽:短距離の移動に便利で、ジプニーが通らないエリアにも簡単にアクセスできます。

料金:比較的安価で、運賃は交渉制の場合もあります。とにかく安く複数人で移動する場合はお得です。

 

トライシクルのデメリット

安全性:交通事故のリスクが高く、ヘルメットの着用はもちろん必須です。

快適性:エアコンがなく、道路状況によっては揺れが激しいことがあります。車体も不安定になるので、横転や接触事故に注意する必要があります。

 

トライシクルの豆知識

カスタマイズ:トライシクルもジプニーと同様に個性的なデザインが多く、オーナーの好みによって装飾されています。派手なペイントやステッカーが特徴的です。観光目的で乗るのなら、いい思い出になるかも?

 

バス (Bus)

セブ島では、市内バスや長距離バスが運行されています。特に市内を走る「マイバス(MyBus)」は、空港と市内を結ぶ便利な交通手段として人気です。

セブシティの市街地でも近年はバスの運行が頻繁になっており、特にIT Park周辺はバス移動が快適です。

ただ、こちらもジプニーほどではないにせよ、治安の面に不安はあるので注意してください。

 

バスのメリット

快適:エアコンが完備されており、快適に移動できます。

定時運行:スケジュールが決まっており、時刻表に従って運行しています。時間の読めないセブ島ではありがたいです。

 

バスのデメリット

料金:ジプニーに比べてやや高めですが、タクシーよりは安価です。

路線の限界:運行ルートが限られているため、目的地まで直行できない場合があります。バスを利用する人の多くは、目的地の近くまでバスで行ってその後徒歩、というケースが多いですが、夜間の徒歩移動は治安の面からお勧めできません

バスの豆知識

無料Wi-Fi:一部のバスでは無料のWi-Fiサービスが提供されており、移動中にインターネットを利用することができます。

 

ハバルハバル/バイタク (Habal-Habal)

ハバルハバル(バイタク、バイクタクシー)は、オートバイを使った個人輸送サービスで、特にTopsなどの山間部への移動や、混雑時の狭い道路での移動に便利です。乗客は運転手の後ろに乗り、2人乗りや3人乗りの場合もあります。

セブ島は朝夕の通勤時間や雨の日に大渋滞が発生する傾向にありますが、バイクであれば車の間を通れるため、時間帯によってはタクシーの半分の時間で目的地に到着できることもあります。

また、バイクの方が数も多く、急ぎの場合捕まえやすいです。

 

ハバルハバルのメリット

迅速:狭い道路や渋滞を避けて迅速に移動できます。朝夕のラッシュ時はバイクが最も早く目的地に着けます。

柔軟性:目的地に柔軟に対応してくれるため、アクセスしにくい場所にもバイクのみで行けます。

 

ハバルハバルのデメリット

安全性:安全性に問題があり、ヘルメットの着用が重要です。また雨天時は需要も多く、少し利用しにくいです。

快適性:もちろんエアコンがなく、ドライバーによっては運転も荒いので長時間の乗車は非常に疲れます。

ヘルメットが臭い:「そんなこと…」と思うかもしれませんが、冗談抜きでヘルメットから強烈なにおいがします。

 

ハバルハバルの豆知識

料金交渉:ハバルハバルの料金は交渉制であることがほとんどで、事前に運転手と料金を確認することが重要です。目的地を正確に伝え、いくら支払うかきちんと乗車前に話しておきましょう。

Angkas(アプリ)の活用:セブ島では、Angkasと呼ばれるハバルハバルの配車アプリがあります。こちらもタクシーのGrabと同様にセブ島では安全な配車ツールとしてよく使われますので覚えておきましょう。ただ、タクシーよりはハバルハバルの方が流しで捕まりやすいため、Grabの方が留学生は利用率が高い印象です。

Angkas公式

 

フェリー (Ferry)

セブ島は周囲に多くの島々が点在しており、アイランドホッピングや離島観光ではフェリーを使った移動が一般的です。主要なフェリーターミナルからは、ボホール島などの目玉観光地への定期便が出ています。

 

フェリーのメリット

景観:海上からの美しい景色を楽しむことができます。

安価:フェリーの運賃は比較的安価で、多くの人が利用します。

 

フェリーのデメリット

天候の影響:悪天候時には運行が遅れたり、欠航することが頻繁にあります。

移動時間:目的地までの移動時間が長くなることがあります。

船酔い:特に乗り物酔いしやすいという方には、フェリーはオススメできません。酔い止めなどはきちんと用意しておくべきでしょう。

フェリーの豆知識

高速フェリー:セブ島とボホール島を結ぶ高速フェリーは通常のフェリーよりも短時間で移動できるため、観光客に人気です。大型のフェリーになればなるほど、揺れも軽減される傾向にあるので、乗り物酔いが不安な方は船の選び方にも気をつけましょう。

ローカルの船:マクタン島のツアー発着エリアの港近辺では、現地のフィリピン人が運行する船が利用できる場合があります。当然価格は極めて安く、私が利用した2019年ごろは日本のツアー会社の価格の3分の1程度でした。ただし現地の人の英語が拙かったりしてコミュニケーションが図りにくく、誤解によるトラブルなどもあるので十分注意してください。

 

交通手段の選び方と安全対策

ここまで紹介してきた交通手段は、どれも観光客・ローカルの人々共に使う手段ばかりです。

ただし、気をつけるべき点などが分かっていないと、日本とは違い思わぬトラブルを招くことになります。

 

目的地と時間に応じた選択

セブ島では、交通手段は目的地や時間帯によって使い分けることが重要です。市内で短距離の移動ならジプニーやトライシクルが便利ですが、快適さや安全性を重視するならタクシーやバスを選ぶと良いでしょう。

また、郊外や他の島へ移動する場合は、バスやフェリーを利用することを検討してください。

特に交通渋滞が激しいセブ島では、渋滞時の単純な到着時間で言えばハバルハバルが最も効率的です。

 

安全対策

セブ島での移動中は、常に安全に配慮することが重要です。以下のポイントに注意しましょう。

貴重品の管理:特にジプニーやバスの中ではスリや置き引きに注意し、貴重品は身につけるか、バッグの中にしっかりと保管しましょう。

交通ルールの遵守:交通ルールを守り、信号や横断歩道を利用することが大切です。

信頼できるタクシーの利用:タクシーを利用する際は、正規のタクシーを選び、メーターを使用しているか確認しましょう。「タクシーメーター」と言えば伝わる場合が多いので、乗車したら発車する前に必ず伝えるようにしてください。

まずは安全な方法を選ぶ:慣れてきても、セブ島はあくまで日本とは違う海外です。特に交通手段は場合によっては命に関わることですので、十分現地のことを理解するまでは安全な方法を最優先して交通手段を考えましょう。Grabを利用したタクシーが最優先です。

 

まとめ

セブ島での留学生活を充実させるためには、現地の交通手段を理解し、適切に利用することが大切です。それぞれの交通手段にはメリットとデメリットがあり、状況に応じて使い分けることがポイントです。

事前に情報を収集し、安全対策を講じながら、セブ島での移動を楽しんでください。

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