セブ島の語学学校を選ぶ際のポイントは、費用はもちろん、コース(カリキュラム)や学校施設など様々です。
学校選びをしている最中の方の中には、学校ごとの「日本人比率」も気になっている方もいらっしゃるのではないでしょうか?「日本人が少ない環境の方が英語力が上がりそう」というイメージを持たれている方も少なくないかと思います。
本記事では、日本人比率が高めの学校と低めの学校それぞれの特徴や、英語力の伸び方にどの程度影響があるのかなど、セブ島の語学学校の「日本人比率」に焦点を当て、詳しく解説していきます。
この記事はこんな人におすすめ
・日本人生徒が少ない学校を知りたい
・「日本人が少ない環境の方が英語力が上がりそう」というイメージがある
セブ島留学|生徒の国籍
そもそもどんな国籍の人がセブ島の語学学校を利用しているのでしょうか?
上の画像でもご覧いただきましたように、主な留学生の国籍は、日本、韓国、台湾、中国、ベトナム、タイ、モンゴル、サウジアラビア、ロシア、他(稀にスペイン、フランス等)となっています。
以前は生徒のほとんどが日本と韓国からの留学生でしたが、近年は台湾やベトナム、サウジアラビア等からの留学生も増加しており、年々多国籍化が進んでいます。2024年現在の日本人比率は日本人比率が低めな語学学校で15~25%程、日本人比率が高い学校で35~60%程になっています。
※7、8月の夏休み期間や2、3月の冬休み期間はどの学校も日本人比率が高くなる傾向があります
日本人比率が高めの学校の特徴
- 日本人向けに学校・カリキュラムが設計されている
- 安心できる住環境
- 日本人の舌に合う食事
1, 日本人生徒に配慮したカリキュラム・サービス設計
セブ島にある語学学校は大きく韓国資本の語学学校と、日本資本の語学学校に分けられます。韓国資本、日本資本というのはオーナーがそれぞれ韓国人、日本人という意味です。
日本人比率が高い傾向のある語学学校は日本人が経営する学校であることが多く、日本人生徒に配慮したカリキュラムやサービス設計になっています。
例えば、食事のメニューで日本料理が提供されていたり、日本料理でなくとも日本人の舌に合うように細かな味の調整がされていたりします。食事が合うかどうかは留学生活を快適に過ごすという点においてとても大切なポイントになるので侮れません。また、校舎や部屋などもとても清潔に保たれているので余計なことに気を遣う必要がなく、英語学習に集中できることでしょう。
2, 安心できる住環境
日本人比率が高め学校には、当然ですが日本人生徒がたくさんいます。語学留学先の学校としてはネガティブな要素として捉えられがちですが、入学初日に同じタイミングで入学する日本人がいたり、同じ部屋に日本人がいるという環境は、海外留学が初めての方にとっては特に安心できる材料になります。
また、日本人資本の学校には必ず日本人のスタッフが常駐しているので、風邪をひいたりや何かトラブルが起きた際に慣れない英語ではなく日本語で言いたいことを伝えられます。有事の際に頼れる同郷の仲間やスタッフがいることはとても心強いことなんです。
3, 自由な校風
日本人資本の学校は比較的自由な校風の学校が多いです。門限や平日の外出制限などの規則が厳しい学校に比べると、オンとオフの切り替えがしやすく、プライベートの時間も充実させることができるでしょう。
日本人比率が低めの学校の特徴
- 国際交流のチャンスが増える
- 授業外でも英語を話す機会が増える
- 大規模の学校が多い
1, 国際交流のチャンスが増える
日本人比率が低めの学校では、周りに日本人以外の生徒が多いため国際交流のチャンスが増えます。特に3人部屋や4人部屋といった複数人部屋を選択した場合は、同じ部屋で異なる文化的背景を持つ留学生と一緒に過ごす時間が長くなるので、日本人とは異なる風習や、考え方に触れる機会も多くなるでしょう。
2, 授業外でも英語を話す機会が増える
周りの留学生と会話をしたり、仲良くなるためには英語を使うしかありません。授業外でも積極的に英語を話したい人にとってはとても良い環境です。ただし、日本人が日本人の多い学校に行くと日本語を使って会話をしてしまうことがあるのと同様に、他国籍の生徒も同じ国の人同士で集まったり、彼らの母語で会話をすることも多いです。慣れない英語でも物おじせず、積極的にコミュニケーションを取ることが大切になってきます。
3, 大規模の学校が多い
日本人比率が低い学校、とりわけ韓国資本の語学学校は200人~500人収容できる大規模な学校が多いです。それだけ敷地も広く、プールやバスケットコート、ジムといった学校施設も充実しています。
日本人生徒の比率が低いセブの語学学校
英語力の伸び方に日本人比率はどの程度影響する?
「日本人比率の高低」で英語力の伸び方は変わるのでしょうか?答えは、「ほとんど変わらない」です。
こちらでは欧米の語学留学と比較しながら、日本人比率が与える英語力の伸び方への影響について解説していきます。また、セブ島留学で効果的に英語力を伸ばすポイントもご紹介しますので、参考にしていただけますと幸いです。
セブ島留学と欧米留学|語学学校の違い
レッスン数
一般的なコースのレッスン数を比較すると、セブ島の語学学校では1日あたり6~8コマ+αのレッスン(6~8時間+α)を受けられるのに対して、欧米の語学学校では1日あたり4コマ(4時間弱)しかレッスンを受けられません。
レッスン形態
セブ島の語学学校の一般的なコースでは6~8コマ/日のうち、4~6コマがマンツーマンレッスンであるのに対して、欧米の語学学校では基本的にすべての授業がグループレッスンです。
レッスン形態の違いは、「英語の発話量(英語を話す量)」に大きく影響します。1対1のマンツーマンレッスンでは、先生が話している時間を除いた全ての時間が「あなたが話す時間」です。それに対して、生徒が10人参加するグループレッスンでは単純計算であなたが英語を話せる時間は10分の1程度になってしまいます。よほど性格的に積極的でない限り、欧米の語学学校におけるグループレッスンでは時間にして2,3分英語を話すのがやっと…というケースも少なくないのです。
セブ島留学は英語を話す機会に恵まれすぎている
ご覧いただきました通り、欧米の学校と比べてセブ島留学はレッスン量が圧倒的に多いことに加えて、その多くがマンツーマンレッスンになります。つまり、セブ島留学では授業を受けるだけでも相当量の「英語の発話量(英語を話す量)」を確保できるのです。
「英語力を効果的に伸ばしたいなら、日本人の少ない語学学校を選ぶべき」というイメージは、語学学校の授業外でも可能な限り外国人と共に過ごして、英語を使う機会を確保しなければ十分な発話量が確保しにくいという側面が強く影響しているのではないでしょうか。
確かに授業中に十分な発話量が確保できない欧米へ留学する際は非常に重要なポイントになってきますが、“日本人比率が高くても、十分な発話量を確保できる”セブ島留学には必ずしも当てはまるわけではないのです。
セブ島留学で効果的に英語力を伸ばす大切なポイント
最後にセブ島留学で効果的に英語力を伸ばす重要なポイントについて解説します。
ずばり、セブ島留学で効果的に英語力を伸ばすには「復習」が重要なポイントになってきます。
上述したように、学習量が多くマンツーマンレッスンがメインのセブ島留学では、授業を受けるだけで相当量の「英語の発話量(英語を話す量)」を確保できます。しかし、裏を返すと英語をアウトプットする機会に恵まれすぎていて、インプットする時間や復習する時間が足りない傾向にあるとも言えます。
授業中の発話量が少ない欧米の語学学校では、授業外でも話す機会を増やすことに注力する必要がありますが、授業中の発話量が圧倒的に多いセブ島留学では、授業外でその日話したこと、先生に指摘されたことを振り返って整理する「復習」を行うことでより効果的に英語力を伸ばすことができます。
まとめ
ここまで日本人比率の高い学校と低い学校の特徴をご覧いただきましたがいかがでしたでしょうか。それぞれに特徴や良さがあるので、留学の目的や予算、生活環境などのポイントと合わせて自分に最適な学校を選んでいただくとよいでしょう。
こちらの記事で語学学校を選ぶポイントを詳しく解説していますので、「これから学校選びを本格的に始める」、「どの語学学校にするか迷っている」という方はぜひ合わせてご覧ください。