この記事では、セブ島行きの最適な航空券の探し方や関連情報をご紹介します。これを読めば、セブ島への旅行・留学の計画がスムーズになります。
私は以前、航空関係の業界に勤務していたので、飛行機の予約関連のことや空港での手続きのポイントもプロの目線からアドバイスができればと思います!
せっかく物価やホテル代が安く日本から近いリゾート地だからこそ、フライトコストもしっかり抑えて充実したセブ渡航にしましょう!
フライト予約前に知っておくべきこと
セブ島はフィリピンにあり、日本各地からの直行便が利用可能です。また、マニラや韓国の仁川からの乗継便も豊富で選択肢が多いです。
まずは、セブ島へのフライト予約をお得に行うためのポイントを整理しておきましょう。
LCCとレガシーキャリアの比較
LCC(格安航空会社)とレガシーキャリア(従来の大手航空会社)の違いについて説明します。
LCCは、従来の大手航空会社に比べて運賃が安く、座席の幅が狭く、機内食や預け荷物などのサービスが有料であることが多いです。
その分、必要ないものへのコストを払わなくて良くなるので、細かく調べて徹底的にコストカットしたい方にオススメ。
フィリピン行きのフライトでは、エアアジアやセブパシフィック航空などが主に利用できます。
一方レガシーキャリアはLCCに比べて運賃が高く、座席の幅が広く、機内食や預け荷物などのサービスが無料であることが多いです。日本の航空会社で言えば、JALやANAなどが該当しますよ。
快適でサービスも充実しているのが特徴で、フィリピンではフィリピン航空があります。フィリピン航空はビジネスクラスも利用できます。
どちらの航空会社を選ぶかは、予算や旅行のスタイルによって異なりますが、セブ島行きのフライトはLCCでもレガシーキャリアでも選択肢がたくさんあります。
直行便と乗り継ぎ便の選択肢
直行便は、ご存じのとおり乗り継ぎなしで目的地まで直接飛ぶ便です。乗り継ぎ便は、一度別の空港で乗り継いで目的地へ向かう便です。同じ国内で乗り継ぐ場合や、他の国で乗り継ぐ場合もありさまざまです。
直行便は乗り継ぎの必要がないため、時間効率が圧倒的に良いです。しかし便利であるぶん、直行便は乗り継ぎ便に比べて運賃が高くなる傾向があります。
乗り継ぎ便は、直行便に比べて運賃が安く、選択肢が多いというメリットがあります。しかし、乗り継ぎの際に時間がかかる場合があり、荷物の紛失や遅延のリスクもあります。
バゲージロスト(預け入れ荷物の紛失)は、基本的に乗り継ぎ回数の分だけリスクが増えます。なぜなら、たいていの場合は顧客の乗り継ぎ情報に合わせた配送ができないトラブルが起きるのが理由だからです。
シーズン別の航空券価格
航空券の価格は、シーズンによって大きく変動します。一般的に、夏休みや年末年始などの繁忙期は、航空券の価格が高くなります。逆に、閑散期は、航空券の価格が安くなります。航空券の価格が安い時期に旅行を計画することで、旅費を抑えることができます。
ちなみに多くの場合、航空券の価格が最も安くなるのは2月ごろに発着するフライト。また、10月〜11月ごろも同様に価格が下がるので要チェックです。
セブ島では年末年始や1月中旬のシヌログというお祭りの前後、大学生の留学生が増える8月などは価格が上がりやすくなっています。
セブ島の空港情報
続いて、セブ島の空港の情報もチェックしておきましょう。
空港の基本情報
セブ島には、セブ・マクタン国際空港(Mactan-Cebu International Airport)があります。
セブ・マクタン国際空港は、セブ島の中心部から約30km離れた場所に位置しており、フィリピン国内外の多くの航空会社が乗り入れています。
セブの繁華街から空港までは30分〜40分くらいの距離ですが、朝夕は道路が非常に混雑するので1時間くらいかかることもあります。
「マクタン」というのは、空港がある場所の島の名前。マクタン島というエリアに空港があることから、この名前になりました。
マクタン空港から市内へのアクセス方法
セブ・マクタン国際空港からセブ市内までは、基本的にタクシーでの移動となります。
語学学校の生徒さんは、多くの場合は学校の送迎サービスが利用できるのでご心配なく。
タクシーは最も便利で快適な交通手段ですが、空港周辺は特にぼったくりの被害なども多く見られるので、利用には注意が必要です。
私も実際に、マクタン空港への行き来で4回くらい、ぼったくりのタクシーに遭遇したことがあります。
セブ市内中心からの距離が遠い分、メーターを使わずに料金を交渉しようとしてきたり、何かと言い訳をして追加料金を加算してきたりしました。
セブの交通に関する注意点やポイントなどは以下の記事にまとめていますので、気になる方はこちらも見てみてください。
空港施設とサービス
セブ・マクタン国際空港には、レストラン、カフェ、ショップ、ATM、両替所などの施設があります。
外のエリアは国内線発着ターミナルの方が充実している印象で、有名なフィリピンのファストフードチェーンのジョリビーやカフェ、日本食料理店などがあります。
逆に国際線発着ターミナルの方はお店などは少なく、コンビニのようなお店が1軒の簡素な作り。
両ターミナルは、分かりやすい一本道を歩いて10分ほどなので、時間に余裕があって食事がしたい場合は国内線ターミナルの方に行ってみると良いでしょう。
セブ行きフライトの航空会社の選び方
それではここからは、セブ島への往復にオススメな航空会社の選び方についてまとめていきます。
主要航空会社の比較
セブ島への直行便を運航している主な航空会社には、フィリピン航空、セブパシフィック航空、エアアジアなどがあります。
乗り継ぎ便の場合は、韓国や香港、中国などの航空会社を利用することもできます。
これらの航空会社は、運賃、サービス、機材などが全く異なるので、いろいろな角度から検討していく必要があります。
フィリピン航空
フィリピン航空は、戦前の1941年に創立されたアジアでも最も長い歴史を持つ航空会社。
ナショナルフラッグキャリア(国を代表する航空会社)で、フィリピン発着便を運行する航空会社の中では最も知名度の高い航空会社です。
アジア・太平洋地域の定時運行率ランキングでも8位と上々の成績(ちなみに1位と2位はもちろんANAとJAL、さすが日本)。
価格はLCCに比べると高く、往復で5万円〜8万円程度です。
ちなみにフィリピン航空はビジネスクラスもあります!一度だけビジネスクラスに搭乗しましたが、さすがのクオリティ。
ウェルカムドリンクに加え、お食事は懐石料理のような日本食。
しかも食後にはハーゲンダッツのアイスまで頂きました。
フィリピン航空は、ビジネスクラスの席に空きがあると、エコノミークラスを予約している方向けに入札式で座席を安く販売することがあります。
同様に両隣の座席を追加料金でブロックすることなどもできたりして、LCCにはないサービスの強みがあります。
特に予算が厳しいわけでなければ、快適なフィリピン航空が一番オススメです。
セブパシフィック航空
セブのLCCと言えば、セブパシフィック航空。黄色の機体が目印で、昔から安くセブに行けると評判のいい航空会社です。
現在、成田からセブへの直行便は1日1本出ており、マニラへの便が2本あります。
マニラで乗り継ぎを行う便も取りやすいので、渡航時期の価格や空き状況に合わせて使い分けると良いでしょう。
現在はさまざまな航空会社がありますが、コロナ前はセブパシフィックを利用する留学生がとても多く、留学生御用達の航空会社でもあります。
エアアジア・フィリピン
エアアジアはマレーシアの格安航空会社で、タイやカンボジアなどを含めアジア各国を繋いでいる、アジアのLCCの顔のような存在。
セブパシフィックが割とフィリピンに特化しているタイプであるのに対して、エアアジアはアジア全域でさまざまなフライトを運行しているという印象です。
エアアジア・フィリピンは現在日本からセブへの直行便を運行しており、予約時期によってはセブパシフィック航空の直行便より安いこともよくあります。
ちなみにエアアジアは近年定時運行率でも上位にランクインしていますが、以前は遅延が目立ち空港に長蛇の列ができていることもしばしば…。
その他の航空会社
そのほかのセブへの乗り入れを行っている航空会社としては、アメリカのユナイテッド航空やANAも日本からセブへの直行便を運行していたり、いなかったり。この辺りの航空会社はダイヤによって運行しない場合もあります。
LCCでは、アシアナ航空やチェジュ航空などの韓国の航空会社が仁川経由で利用できます。
地理的には少し遠回りになっているのですが、仁川空港はアジアのハブとして運行しているフライトの数も桁違いに多いので、安さを求める人は韓国経由で渡航したりします。
航空券購入のコツ
セブ島行きの航空券を購入する際は、以下の点に注意しましょう。
①渡航時期を決めたら早めに航空券の準備スタート
早ければ早いほど、航空券の価格が安くなる傾向がありますが、だいたい3ヶ月前に予約の手続きを進めるのがベスト。
②航空券予約サイトで、航空券の価格を比較
予約自体は航空会社の公式ウェブサイトからの方が、キャンセル手続きなどが必要になった際に楽ですが、比較はTrip.comやSkyscannerなどのサイトを利用すると便利。
③ 航空券の価格が安い時期に旅行・留学を計画
だいたいセブの場合は、8月や年末年始あたりがフライト代が高額になります。旅行時期がそれぐらいから動かせない場合を除いて、時期をずらしてみるとより安く航空券が買えるかもしれませんよ。
④航空券の予約時のオプションに注意
座席の指定や機内食の選択などのオプションを追加すると、料金が高くなる場合があります。特に、LCCはデフォルトのサービスが少ない分、後からオプションを追加していく形になります。
日本からセブまでは4~5時間のフライトなので、お菓子などの軽食を持ち込んでおけば意外と機内食がなくても問題なかったりと、必要のないオプションがないかどうか改めてチェックしましょう。
⑤キャンセルや変更の手数料を必ず確認
セブに30日以上滞在する予定の方は、現地で滞在許可を延長する予定であっても、30日以内にフィリピン国外に出るフライトのチケットを提示しなければフィリピンに入国するフライトに搭乗できません。
いわゆる「捨てチケット」というものを取ってもらうことになるのですが、キャンセル料はその際に大きなポイントになります。
航空券のキャンセル規定は、搭乗するフライトおよび購入した航空券のクラスや販売プランによって大きく変わります。
同じエコノミーでもキャンセル料が不要な場合とキャンセル不可の場合があったりするので、必ず購入確定前に確認しましょう。
マイルを使った航空券の取得方法
マイルは、航空会社が提供するポイントプログラムです。航空券の購入やクレジットカードの利用などでマイルを貯めることができます。貯まったマイルは、航空券の購入や座席のアップグレードなどに利用できるシステムです。
ANAのマイルはセブやマニラに向かうフライトの予約に使えるなど、日系航空会社のマイルをうまく利用するのも一つの方法です。
まとめ
セブ島行きの航空券を選ぶ際は、LCCとレガシーキャリアの比較、直行便と乗り継ぎ便の選択肢、シーズン別の航空券価格などを考慮する必要があります。
また、航空券を購入する際は、航空会社のウェブサイトや航空券予約サイトで、航空券の価格を比較し、早めの予約を心がけましょう。